数十A/cm2オーダーの高電流密度における秒単位の電解加工現象を利用して工作物表面を数μm〜数十μm程度除去する加工法です。
このような高電流密度を得るためには、電極を工作物の間隙を0.1mmオーダーに設定し、そこで電解液を高速で流す(1.0m/sec以上)必要があります。
流速が低い場合には、電極面から発生する水素気泡の増加によって隙間の電気抵抗が上がるため電流密度が低下するほか、工作物上の電解生成物濃度が増加して電解溶出速度が低下します。
(図-7参照)
電解砥粒研磨のような粗さ改善のためより、表面の加工変質層の除去など短時間で大きな加工量が必要な場合に用います。