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新しい電解研磨 −その2− 加工能率の大幅向上を実現する ”高速電解研磨”
数十A/cm2オーダーの高電流密度における秒単位の電解加工現象を利用して工作物表面を数μm〜数十μm程度除去する加工法です。
このような高電流密度を得るためには、電極を工作物の間隙を0.1mmオーダーに設定し、そこで電解液を高速で流す(1.0m/sec以上)必要があります。
 
流速が低い場合には、電極面から発生する水素気泡の増加によって隙間の電気抵抗が上がるため電流密度が低下するほか、工作物上の電解生成物濃度が増加して電解溶出速度が低下します。
(図-7参照)
 
電解砥粒研磨のような粗さ改善のためより、表面の加工変質層の除去など短時間で大きな加工量が必要な場合に用います。
 
図-7 高速電解研磨の原理 
小径穴内面の場合は、通常十μmオーダーになるドリル穴や放電加工穴などの粗さ改善に用います。
電解生成物は電解液の流れに機械的擦過作用を付加して除去します。(図-8、9参照)
図-10 ステンレス鋼板の高速電解仕上げ法
図-8 小径穴内面の高速電解仕上げ方法
図-9 電極工具
平面の場合は、電極工具と工作物を平行に保ち、いずれか一方を等速運動させながら高電流密度の電解加工を行うことにより工作物の表面を数μm〜数十μm除去する加工法です。(図-10、11参照)
 
図-11 円筒型回転電極工具